電子言語の特徴と限界を考えています。
この件については、既に2年前、筆者の別のブログ(生活学マーケティング)で、【AI言語の利点と限界を考える!】と題して取り上げています(※ 観念言語➔今回は理知言語に変更)。
これらを基盤に、電子言語の特徴と限界をさらに整理してみましょう。
●特徴
➀電子言語は、IT機器やAI関連装置を、人間が操作するための言語である。 ➁電子言語は、サイン(単語)とシンタックス(文法)を、演算記号、アルファベット、数字などの表象文字記号で表現する。 ➂電子言語は、理知言語から進展した言語で、ITやAIなどの関連者による「理縁共同体」の中だけで使用される。 ➃電子言語は、その主要機能である自然言語処理で、人間の言語活動、つまり理知・思考・表象・交信言語の主な機能を情報機器類に取り込む。 ➄電子言語は、自然言語生成によって、人間の言語活動、つまり理知・思考・表象・交信言語を発信する。 |
以上のような特徴を持っているが故に、次のような限界も浮上してきます。
●限界
❶自然言語処理で扱われる理知・思考・表象・交信言語の意味(signifié)は、正確性や集中性に徹しているため、現象の一部しか表現していない。【科学用語・・・数値絶対化から数値相対化へ!】で述べたように、捨象された要素が多く、その意味自体にさまざまな限界がある。 ❷自然言語処理が繋いでいる文法(syntax)は、ネットワークを前提とするシステム的な連結方式であり、表象・交信言語によってラッピング状に分節化されたストラクチャーの全てを動かすことはできない。【参考:科学用語・・・システム化からストラクチャー化へ!】 ❸自然言語処理で扱われる言語は、「言分け」によって表象言語が使われているコト界の現象(知識)までは、記号として表現することができるが、「言分け」以前の象徴言語(モノコト界の現象:意識)については、ほとんど表現できない。さらに「識分け」以前の深層言語(モノ界の現象:無意識)については、まったく表現できない。 |
現時点の電子言語に、以上のような限界があるとすれば、最先端の生成AIといえども、人間の言語活動の完璧な代行までは、かなり難しいと思います。
