新仮説の4番めは「農業後波」の検証です。
前回の【➀寒暖寒化➔➁思考言語➔➂リリジョン➔】に続いて、今回は【➃集約農業文明(農産・畜産・集中的生産)➔➄生産主体(民族集団、広域集団、宗教国家)➔農業後波】というプロセスを確認していきます。
➃集約農業文明(農産・畜産・集約的生産)の成立
思考言語は、共同体との交流を通じて個人の中に育まれた「自然言語」を、特定の音声や記号に変えて、自らの思考用に使用する言語です。 この言葉によって、人類は「言分け」による「コト界(言知界)」から、「網分け」による「アミ界(理知界)」への移行を促され、農耕・牧畜などを集約的、効率的に行うようになります。 さらに思考言語は、時代識知をミソロジーからリリジョンへ、さまざまな神々の連立から神々を纏める統一神へと変化させ、集中化を促しました。 このような識知の変化は、狩猟・農耕・牧畜等の分散的生産を終了させ、麦や米、遊牧や家畜など、農産や畜産の集中的生産へと移行させました【リリジョンが集約農耕文明を創った!】 |
➄生産主体は民族集団、広域集団、国家集団
思考言語とリリジョンが浸透し、教義や儀礼など信仰を共有する集団が形成されると、それ以前の限定的集団(同族集団、地縁集団など)を超えて、より広く、より多様な広域的集団(民族集団、広域集団、国家集団、宗教集団など)が生まれました。 例えば、ヨーロッパ中世の荘園制下の農村では、個々の農民(農奴)は個別には耕地を所有せず、村落全体で耕地を2~3に分割し、それをさらに帯状の耕地に細分して、各自が耕作するという開放耕地制がとられていました。 しかし、10~11世紀に「三圃制」が普及するにつれ、12~13世紀には村の耕地を区画整理して村落共同体として共同耕作し、農民は重量有輪犂を家畜に引かせて耕作するようになりました。 これにより、農業・牧畜業を集団的に担う生産組織が形成され、さらには治世方式、国家体制など、新たな社会制度もまた形成されることとなりました(思考言語とリリジョンが農業後波を創った!)。 |
以上のように、思考言語とリリジョンの進展が、自然系エネルギーを効率的に集約する集約農業文明と広域的生産体制を創り上げ、約4億5000万人を上限とする農業後波を形成していきました。









