「言語の起源・進化論」から「言語生成・新仮説」へと、言語変動論をほぼ1年に渡って展開してきました。
言語の発生から現況に至る、数万年のプロセスを、深層言語➔象徴言語➔表象言語➔思考言語➔観念言語➔電子言語という、言語の進展過程としてとらえ直しました。
無謀とも思われる試みに敢えて挑んできたのは、他でもありません。言語の変化が新たな文明を生み、その文明が新たな人口容量を創り出すのでは・・・という人類史の超歴史的な構造を明らかにしたかったからです。
この視点から見れば、言語、時代識知、文明、人口容量、人口波動などの関係は、概ね下表のように整理できます。
「人口波動真因説」とでもいうべき仮説ですが、この表に基づいて、今一度、論点を整理しておきましょう。
① 人類がそれぞれの感覚で把握した環境世界を、集団的に頭脳の中にとりこむには、言語という手段で再構成することが最適です。いいかえれば、言語という手段によって、初めて頭脳内に環境世界が構築されるのです。 ② 言語が変化すれば、頭脳内の環境世界もまた変化します。言語の機能の進展に伴って、環境世界を見る視野、つまり「識知」も変わってきます。 ③ 時代の変化とともに「識知」も変わりますから、それぞれの時代の「時代識知」によって、環境世界の見方も大きく変わり、それに対応する姿勢、つまり「文明」の構造もまた変化してきます。 ④ 「文明」の構造が変われば、環境に対応する姿勢や環境を利用する技術、つまり生存資源の生産方式や生産体制にも、それなりの変化が起こります。いいかえれば、生産技術や生産主体などが、大きく変化してきます。 ⑤ 環境世界に対する生産技術や生産主体の変化によって、人類が生き延びるための生存資源、つまり「人口容量」の規模もまた大きく変動します。 ⑥ 「人口容量」の変化に伴って、人類の人口も敏感に増減し、始動・増加・停滞・減少などの「波動」を描くことになります。 ⑦ こうした推移により、言語の変化➔識知の変化➔文明の変化➔環境利用法の変化➔人口容量の変化➔人口波動の形成、という進展仮説が提案できます。 ⑧ この仮説に基づいて、現在の「工業“現”波」を「工業“前”波」と見なしたうえで、次の波動を「工業“後波”」と予想し、その構造を推測できます。 |
以上のような仮説が果たして成り立つものか、これまでの「言語起源・進化論」や「言語生成・新仮説」を継承しつつ、次回からは「言語・人波新仮説」(言語変化・人口波動新仮説)へと進んでいきます。









