人口波動「石器前波」の成立構造、つまり【深層言語➔マナイズム➔旧石器文明(狩猟・採集)➔生産主体(血縁・地縁集団)➔石器前波】というプロセスを検証しています。
前回の➀深層言語、➁マナイズムに続いて、今回は➂旧石器文明、➃生産主体の検証です。
➂マナイズムが旧石器文明を創造
深層言語の発達で、人類は周りの環境について、「人間、事物、動植物、諸現象の作用や活動とは、活力、威力、生命力、呪力、超自然力である」(マナイズム:前回)と理解しました。 マナイズムで捉えた宇宙エネルギーを、深層言語を活用して、人類は自らの内部に取り込もうとしました。それは言語能力で最も基本的な「分節化」という行動でした。 「身分け」によって捉えた対象を、「識分け」によって意識対象と無意識対象に「分節化」し、続いて意識対象を「言分け」によって有意語と無意語に「分節化」します。 これにより、宇宙エネルギーを「動」と「不動」に「識分け」し、前者を「活力・生命力」、後者を「沈滞・消沈性」に「言分け」したのです。 もう一方で、人類は野山に点在する岩石を「可動」と「不動」に「識分け」し、「掌中」と「掌外」に「言分け」しました。 続いて、人類は宇宙エネルギーの「活力・生命力」と岩石の「断片」を「合節化」し、「石刃」を創り出しました。 この石刃を基礎にして、削器(スクレーパー)、石槍、石錐、握斧などの旧石器類が作られ、動物類の「狩猟」、植物類の「採集」という旧石器文明が誕生しました。 旧石器文明によって、自然環境のエネルギーを自らの生存エネルギーに移行する手段が確立されると、石器前波の人口容量が生まれてきました(詳細は深層言語とマナイズムが旧石器文明を生み出した!)。 |
➃生産主体は血縁・地縁集団
マナイズムは、環境世界の活力を人類が応用するしくみとして、旧石器という文明を創り出しましたが、さらにその文明を活用する生産主体もまた形成しました。 深層言語によって個々人の共感が繋がってくると、行動を共にする集団の基礎が創られました。 更にマナイズムによって、個々人の活力を「合節化」し、集団としての活力が形成されていきます。旧石器文明を的確に利用していくためには、個々の人間もまた活力とみなし、それぞれを集約するしくみが必要だったのです。 そこで、人類は血縁関係のある家族に加え、20~50人程度の「バンド(band;複数家族集団)」を形成し、生産と生活を展開するようになりました。 バンドとは、アメリカの人類学者E.サーヴィス(Elman Rogers Service, 1915-1996)の提起した術語です。彼は社会進化の集団段階としてバンド(Band)、トライブ(Tribe:部族)、チーフダム(Chiefdom:首長制)、ステート(State:国家)の、4つを提案しています(『Primitive Social Organization:未開社会の組織』1971)。 バンドによる旧石器文明の利用によって、生きられる人口の数が決まってきました。 |
以上のように、旧石器文明とそれを応用する生産主体の成立により、石器前波の人口容量が形成されたのです。









