国連のSDGsが目ざす持続可能(Sustainable)とは、地球の人口容量を90億人程度で維持しつつ、世界人口を2055年頃の88億人をピークに、以後は2080年の83億人から2100年の73億人へと減少させていく(国連予測・低位値)ことではないか、と述べてきました。
要するに、SDGsとは、人口容量の持続と世界人口の減少という両面を目ざすものだ、といえるでしょう。
いいかえれば、人口容量は持続可能(Sustainable)にするものの、世界人口は持続不可能(Unsustainable)にする、ということです。
それにもかかわらず、国連がSDGsという言葉を喧伝するのは、その真意はともかくも、人口容量という限界に直面した時、人類が採用する、無意識的な反応のせいではないでしょうか。
人類はもとより、あらゆる生物は生存できる環境の上限、つまり環境容量(Carrying
capacity)の限界に近づくと、自ら個体数を抑制する行動、つまり個体数抑制装置を作動させるからです。
その実例については、このブログで度々紹介してきました。
人類の場合も同様で、人口が人口容量(Population capacity)の限界に近づくと、人口抑制装置を作動させます。
もっとも、人類の場合は、生得的(遺伝的)な抑制行動に加えて、文化的な抑制行動を行っていますから、人類の人口抑制装置は、生物的(=生理的)次元と人為的(=文化的)次元の二重構造になっているのです。
この件についても、このブログで度々紹介しています。
以上のように見てくると、国連のSDGsとは、その意図に関わらず、地球の人口容量の限界に直面した人類が、破滅的な終末を避けるため、予め人口を抑制していこうとする対応といえるのではないでしょうか。
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