2015年2月25日水曜日

人間もまた個体数抑制をしている!

個体数抑制装置は、人間にもあてはまります。

例えば出産回避の理由として、私たち個々人は経済的理由、優生保護、自己実現制約など、さまざまな意図や目的をあげていますが、それらが集約されると、全体としての人間集団はその人口を抑制しているからです。

要するに、人間もまた動物である以上、独自の「人口抑制装置(Population Control Mechanism)」を持っており、キャリング・キャパシティー=人口容量が上限に近づくにつれて、それらを無意識のうちに作動させている、ということです。

もっとも、このように書くと、必ず反論があります。「原生動物から哺乳類まで、異次元の動物が行っている抑制行動の中から都合のよいものを抜き出して、人間に当てはめるのは不当」とか、「動物次元の生得的(本能的)な行動を、理性を持った人間に拡大するのは論理の飛躍」といった類の批判です。

ご批判には納得する点もありますが、あまりにも狭い視野ではないでしょうか? もう少し視野を広げて柔軟な見方に立ち、「さまざまな種類の動物はそれぞれ独自の個体数抑制装置を持っている可能性がある。とすれば、動物の一種である人間も、それなりの人口抑制装置を持っているのではないか」とは考えられないでしょうか?

そこで、人間の個体数抑制装置、つまり人口抑制装置とはどんなものなのか、それはどのように作動しているのか、を改めて考えていきましょう。

 (詳しくは古田隆彦『日本人はどこまで減るか』
)

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