2015年2月11日水曜日

個体数抑制装置とは何か

生息密度が上がるにつれて、原生動物から哺乳類までさまざまな動物たちは、幾つかの方法で個体数を抑える行動をはじめ、キャパシティーに確かな余裕が出てくるまで続けていきます。実際、生物学や生態学の現場からは、この現象を裏付ける観察結果が数多く報告されています。

その行動には大きく分けて、①群れの出生率・死亡率増減、②個体の生殖力・生存力抑制、③キャリング・キャパシティーの分割=生殖力・生存力の格差化、④群れの分割=集団離脱、の4つがあります。






いずれも、それぞれの種に遺伝的、あるいは生得的(=本能的)に引き継がれている行動要因、いわば「個体数抑制装置」というべきものです。この装置が、環境汚染の進行度、食糧獲得の難易さ、お互いの接触回数など、生息密度が濃くなるにつれて作動しているのです。

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