2020年5月1日金曜日

人口波動で読むコロナ禍!

時代識知としての仏教論にひとまず区切りができましたので、続いてキリスト教、イスラム教、ヒンズー教へと向かう予定です。しかし、コロナ禍がなかなか終息せず、もはや座視できない状況です。

そこで、ここしばらくは、人口波動説の視点から、コロナ禍の意味するものポスト・コロナ社会について、超マクロ的に考えてきたいと思います。

今回のパンデミックについては、筆者はすでに4年前、次のような記述をしています。


スーパー耐性菌の大流行・・・

科学文明が拡大したがゆえに、自然界の細菌類が耐性を持ってしまったため、抗生物質が全く効かないスーパー耐性菌が、世界中ですでに猛威を振い始めています。

2013年には全世界で約70万人が死亡した、と米疾病対策センター(CDC)が推計していますが、日本でも2014秋以降、約2000人が感染し、60人ほどが死亡したとの推計もあります。

今後、この種の細菌による感染症の拡大で、2050年には世界中で年間およそ1000万人が死亡する、とCDCは予測しています。

                 (『平成享保・その先を読む: 人減定着日本展望』Kindle版:2016)

なぜこのような予測をしたのでしょうか。

改めて述べるまでもなく、人口波動を応用した未来予測手法、つまり「人口波動法」を試してみたからです。


私たちの生きている世界人口の現況は、過去の人口波動のある時期と極めて類似した構造に近づいており、それがゆえに危機的な状況に遭遇するのではないか、と予感したのです。

このブログでは何度も述べてきましたが、人類が経験してきた人口の推移には、5つの波があります。世界人口でも日本人口でも、年代にやや差がありますが、同じように5つの波を見つけることができます【世界波動と日本波動の関係は・・・:2015年8月3日】。

そして個々の波動には、始動―離陸―上昇―高揚―飽和―下降の6つの段階【
個別波動は6過程を進む!:2019年1月6日】があり、それぞれの時期別の特性6時期別の社会的特性を読む!:2019年1月15日】を持っています。

こうした類似性を考慮すれば、私たちが今、どのような段階にあり、これからいかなる方向へ向かっているのか、をおおまかに予測することができます。

以上のような視点からみると、今回のコロナ禍は単なる病的パンデミックの次元で終わるものではありえません

そうした次元を大きく超えて、現代社会を大きく変える、人類史の一大転換期を示唆している、と思われるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿