謹賀新年、本年もよろしくお願いします。
新たな年が始まりましたので、「言語生成・新仮説」を一休みし、「10年前の予測がどこまで的中したか」について、しばらく述べさせていただきます。
先日、拙著の読者のお一人から「この本で予測されている事象は、ほとんど当たっている」とのメールを頂きました。2016年にKindle版で上梓した『平成享保 ・ その先を読む:人減定着日本展望』という著作です。
「まさか、そこまでは・・・」と読み直しつつ、現況に照らしてみると、なるほど幾つかの事象で予測した事態が起こっています。
どれほど当たっているのか、2016年に予測した事項(同書・第3章・図表3-3)と2026年の現況を突き合わせてみると、次表のようになります。
6つの予測項目は、人口波動・農業後波の飽和~下降期(詳細は後述)の変動事象から推定したものですが、主な対応事象をとりあえず述べておきましょう。
①気候変動 予測・・・異常気象が増加し、生物相の変化などで農業・漁業への影響が急増 現況・・・温暖化・異常気象が農業・漁業に影響し、生産量減少で供給不足へ ②100年戦争 予測・・・中近東の紛争が継続し、2020年代には米中戦争勃発も予断できない 現況・・・中近東はもとより、世界各地に紛争が広がり、台湾情勢をめぐって米中対立が浮上 ③伝染病流行 予測・・・抗生物質が全く効かないスーパー耐性菌などによる感染症の拡大で、2050年には世界中で年間1000万人が死亡 現況・・・2019年に始まった新型コロナウイルス感染症は鎮静化せず、2025年末までに死亡者は710万人へ(WHO統計) ④新政権誕生 予測・・・アメリカ合衆国が弱体化し、ヨーロッパではEUもまた解体危機に瀕し、世界各地で強力な右派政権が次々に登場 現況・・・アメリカではトランプ政権の成立で国際・国内状況が混乱し、ヨーロッパでは右派政権の増加でEUも動揺 ⑤世界経済 予測・・・グローバル化の進展で経済活動が活発化した新興途上国も、2050年に近づくと、労働年齢人口の伸び低下などで成長率が鈍化し、世界経済は減速 現況・・・コロナ禍の影響を乗り越え、短期的にはやや回復したものの、長期的には低迷の時代へ突入 ⑥新文化・新思想 予測・・・人口飽和化の進展とともに、ラストモダン思想が萌芽 現況・・・生成AIの爆発的な進行で、情報処理や生産方式が変貌し始め、国家を超えたワールドベーシックインカムのような、新たな社会構想が萌芽 |
こうしてみると、10年前に予測した事象は概ね当たり始めている、といえるのではないでしょうか。
筆者もまた未来予測に関わって半世紀、さまざまな予測手法を試みてきましたが、なんとか的中する方法に近づけたようです。
なぜここまで当たったのでしょうか。詳しい経緯について、次回から述べていきます。


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