2021年12月14日火曜日

キリスト教が西欧の農業後波を創った!

キリスト教の識知構造を考えてみると、①三位一体説、②神地二国論、③十二使徒制の、3つの構造が浮上してきます。これらはどのような形で、人口波動の農業後波を創り上げていったのでしょうか。

1.三位一体説

この識知を、力の動き、動力譜(energy flowとして考えてみると、神として存在する宇宙エネルギー(父)を明確に捉えたイエス(子)は、さまざまな分野に応用しようとする主体(精霊)である、という構造が浮かんできます。

三位一体論に潜む、このようなエネルギー観によって、農業後波の生産構造が作り上げられ、さらには社会構造が形成されていったと思われます。

2.神地二国論

この識知は、私たちの生きている世界には、理想としての神聖な世界と、現実としての世俗的な世界が並立しており、後者はできるだけ前者をめざすべきだ、という世界観でした。

エネルギー観でいえば、神の国という宇宙エネルギーを、地の国という受容体がどのように受け入れていくべきか、という発想です。

この発想こそ、中世ヨーロッパの社会構造の基本である「教会・王権並立制」を成立させた要因だったともいえるでしょう。

3.十二使徒制

この制度は、人類の集団的行動を、それ以前の自然発生的な地域集団から、目標的、組織的、広域的な集団へと変え行く契機を作りました。

この新たな集団形成によって、生産構造の集団生産制会構造の純粋荘園制などを形成する基盤が、速やかに醸成されていきました。

さらに十二使徒体制は、三位一体説で述べた動力譜energy flow)をいっそう補強することにもなりました。宇宙を支配する唯一神「ヤハウェ(Jehovah)」のエネルギーを、救世主イエスが引き継ぎ、十二使徒へと伝達することで、社会全体へより広く伝えていったからです。

以上のような3つの識知観によって、キリスト教という宗教は、集約農業による人口容量の成立に大きな役割を果たした、といえるでしょう。

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