2020年11月9日月曜日

2つのパンデミックを比較する!

黒死病が壊した農業後波の「生産・社会・識知構造」を先例に、コロナ禍が今や壊そうとしている業現波の「生産・社会・識知構造」を推測してきました。

コロナ禍が壊していくのは何か?2020725日】で予告しましたように、人口波動上の相似点巨視的変化の相似点時代識知の相似点を長々と述べてきましたので、3つの次元の比較を改めて確認しておきましょう。

人口波動上の相似点

黒死病とコロナ禍という、2つのパンデミックは、飽和期から下降期へと移行する、人類史の大きな転換点を示している点で、共通の構造を孕んでいる。








巨視的変化の相似点

2つのパンデミックの共通点として、①気候変動の拡大、②国際紛争の激化、③国際的主導国の消滅、④感染症などの大流行、の4つが指摘できる。

時代識知の相似点

黒死病はキリスト教をベースとする時代識知(三位一体エネルギー観、神地二国論、教団組織化など)の破綻を示し、コロナ禍は科学的理性をベースとする時代識知(分散型無機エネルギー観、要素還元主義、数理思考など)の限界化を示している。 



要するに、黒死病(Black Deathキリスト教識知観、三圃制農業、集団生産制、純粋荘園制、封建制、教会・王権並立制などを破壊し、コロナ禍(COVID-19)科学的識知観、化石・核燃料制、企業・工場制、市場経済制、民主主義、国家連合制などに衝撃を与えたといえるでしょう。

およそ700年離れた、2つの時代に以上のような相似点があるとすれば、これから始まるポストコロナ時代にも、おそらく似たような現象が現れるのではないでしょうか。

そこで、ポスト黒死病の時代をモデルとしつつ、ポストコロナ時代を大胆に予測していきましょう。

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