2020年2月3日月曜日

宗教の定義・・・3つの識知的特徴

宗教の定義については、前回述べたように諸説紛々たる状況ですが、「時代識知」という視点から整理すると、極めて単純化でき、以下のように3つの特性が浮かんできます。

原初的、無意識的、生得的な無限感覚という識知行動

●人間の原初的、無意識的、生得的な無限感覚(C.P.ティーレ)

●存在の一般的秩序に関する概念の体系化(C.ギアツ)


●無限なるものを認知する心の能力(M.ミュラー)

超自然的な力や存在を認め、信仰する識知行動

●超自然的な力や存在に対する信仰(『百科事典マイペディア』)

●人間の力や自然の力を超えた存在を認める観念的行動(『世界宗教事典』)


●超自然的な存在に関わる事柄を自明なものに変換する識知行動(『知恵蔵』)


●証明不可能な秩序を神あるいは法則という象徴を媒介として理解する識知行動(『日本大百科全書』)


●証明不可能な秩序を根拠に、人間の生活の目標とそれを取り巻く状況の意味と価値が普遍的、永続的に説明できるという信念の体系(『日本大百科全書』)

③超自然的現象を理解する教義、儀礼、組織、制度などの社会的装置
●信仰に伴う教義、儀礼、組織、制度など(『百科事典マイペディア』)

●聖なる事物に関する信仰と行事との連帯的体系(E.デュルケーム)


●信仰体系に帰依する者を教会という同一の道徳的共同社会に結合させるもの(E.デュルケーム)


●観念体系に基づく教義、儀礼、施設、組織などを備えた社会集団(『世界宗教事典』)


●超自然的な現象を自明なものとし、人々をそのように振る舞わせる社会的装置(『知恵蔵』)

この3つが「宗教」の最も基本的な特性のようですが、①や②の内容には、四大宗教以前のアニマティズムアニミズムはもとより、シャーマニズムトーテミズムミソロジーなどの特性も含まれており、時代識知と考える場合には適しているとは思われません。



より精密な宗教の定義を定めるため、上記の3特性からそれ以前の時代識知を差し引いていきたい思います。

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