そこで、より精密な宗教の定義を定めるため、下記の3特性からそれ以前の時代識知を差し引いていきます。
【宗教の3特性】
①原初的、無意識的、生得的な無限感覚という識知行動
②超自然的な力や存在を認め、信仰する識知行動
③超自然的現象を理解する教義、儀礼、組織、制度などの社会的装置
②超自然的な力や存在を認め、信仰する識知行動
③超自然的現象を理解する教義、儀礼、組織、制度などの社会的装置
【宗教以前の識知】
●アニマティズム=ディナミズム(dynamism:動体生命観)・・・ 自他・昼夜・天地などを「動」「不動」に分節し、起因は「生命力」
●アニミズム=インモータリズム(immortalism:生死超越観)・・・ 生命力のあるものは「意思」を持つ主体、生死を超えて継続する、目に見えない存在
●ミソロジー=リレーショナズム(relationalism:万物関係観)・・・ 無意識・心像・神話を、文章共有で集団化し、農耕・牧畜などを継続的実施
●アニミズム=インモータリズム(immortalism:生死超越観)・・・ 生命力のあるものは「意思」を持つ主体、生死を超えて継続する、目に見えない存在
●ミソロジー=リレーショナズム(relationalism:万物関係観)・・・ 無意識・心像・神話を、文章共有で集団化し、農耕・牧畜などを継続的実施
【宗教の3特性】から【宗教以前の識知】を差し引くと、図に示したように、【識知としての宗教】の特性が浮かび上がってきます。
【識知としての宗教】
①開祖等による記号的観念体系の提唱・・・独創的な開祖(創始者)等が提起した、超自然的な現象を理解する態度や教義などを、宗教以前の“象徴”言語次元を超えて、より具象的な“記号”言語次元の観念体系として提唱する識知構造です。
②観念信仰の集団幻想化・・・教義や儀礼など信仰を共有する集団を、宗教以前の限定的集団(同族集団、地縁集団など)を大きく超えて、より広く多様な広義的集団(民族集団、広域集団、国家集団など)にまで拡大しています。
③組織・制度の社会的装置化・・・信仰を共有する共同体を維持・継承するため、組織や制度などを整備充実させ、治世方式、生産方式、国家体制など、新たな社会制度に拡大していきます。
②観念信仰の集団幻想化・・・教義や儀礼など信仰を共有する集団を、宗教以前の限定的集団(同族集団、地縁集団など)を大きく超えて、より広く多様な広義的集団(民族集団、広域集団、国家集団など)にまで拡大しています。
③組織・制度の社会的装置化・・・信仰を共有する共同体を維持・継承するため、組織や制度などを整備充実させ、治世方式、生産方式、国家体制など、新たな社会制度に拡大していきます。
このような3点こそ、時代識知として考える場合、“宗教”という観念の明確な特性といえるでしょう。
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