2018年4月10日火曜日

「平成享保」から「××明天」へ!

新天皇即位と新元号制定が近づいてきたためか、「平成享保」の次はどうなるか、とのお問い合わせをいただくようになりました。

平成享保」という言葉は、筆者が平成元年(1989年)に、某新聞のエッセイで初めて使った造語です。

昭和39年(1964年)に、福田赳夫氏(後の首相)が当時の世相を「昭和元禄」と表現されたことを継承し、次の「平成」は「享保」に近づくと予想したのです。

根拠となったのは、人口の動向です。「昭和」と「元禄」はともに人口増加が続いていた時代でしたが、「平成」は「享保」と同じく、人口がピークから減少へ向かう転換期と予測されていたからです。

人口の動きが世相を決めるという発想は、筆者の提唱する「人口波動法」という未来予測法に基づいています。

詳細は拙著『
人口波動で未来を読む』や『日本人はどこまで減るか』などで述べていますが、WEB上では筆者の主宰するサイト「現代社会研究所」の人口波動研究室においても、一通り説明しています。

要約すれば、いつの時代においても、人口の動きによって同じような世相が現れる、というものです。

この視点に立つと「平成享保」の後の時代は、次のように名づけるべきだと思います。

次の元号はおそらく30~40年間使われ、その後、再び新たな元号に改元されると予想されます。

つまり、2019年から2060年ころまでは「新元号」、次の2060年から2100年ころまでは「新々元号」になるものと思われます。

そうなると、図に示したように、人口波動の農業後波と工業現波のアナロジーによって、次のような対応が予想できます。




つまり、「平成享保」の後にくる、約40年は××寛」(保-延享-寛延-暦期:1741-1764を略す)となります。

その次に来る約40年は××明天」(和-安永-明期:1764-1789を略す)となります。

もっとも、寛保~宝暦期は未だ人口減少対応への混乱期であるのに対し、明和~天明期はこのブログで何度も述べてきたとおり適切な順応期に当たります。

その意味では、来年から始まる新元号の時代は、さらなる期待を込めて××明天」とよぶことが望ましいのではないでしょうか。


(この予測については、下記で詳細に展開しています!)
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N6LFJPO

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