工業後波を支える3つの要素は、これまでの粗放科学技術、粗放市場経済、無制約国際化から、集約科学技術、集約市場経済、選択的国際化へと転換されていきます。
いいかえれば、次の工業文明はおそらく従来の粗暴な次元を乗り越え、より成熟し洗練された科学技術、経済制度、国際関係へ進んでいくということです。
これこそ「粗放工業文明から集約工業文明へ」、あるいは「工業前波から工業後波へ」の移行を意味しています。これまでの工業前波は工業文明の前半にすぎず、工業後波の開始に伴って、工業文明はより成熟し、より完成された段階に入っていくということです。
もしこの転換を、日本人の手で21世紀の中ごろまでに達成することができれば、21世紀後半の日本の人口容量は再び拡大し、それにともなって日本の総人口も再び増加しはじめ、1億280万人の壁を易々と乗り超えていくでしょう。
勿論、そのインパクトは日本に留まるものではありません。日本人が新たな文明の可能性を見つけだすことができれば、それは同時に、世界の総人口が、80~90億人という人口容量の壁を突破し、再び上昇をはじめることを意味しています。
こうした意味でも、工業現波の最先端を突っ走っている日本は、21世紀の最先進国として、まっさきに次の波動を作りだす役割を担っているといえるでしょう。
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