農業後波は「集約農業文明」によって生まれた、AD400年頃からAD1400年に至る、約4億5000万人の波であり、この時代の人類はいわゆる「宗教(リリジョン:religion)」の発生によって世界を見つめ直してきたと思われます。
宗教というと、シャーマニズム、アニミズム、ミソロジーなど、原始的宗教から始まるという言説もまた流布していますが、これらについては別の時代識知としてすでに詳述していますので、新たな時代識知として考えるのは、現代にまで強く継承されている、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教の、4大宗教に絞ることにします。
①仏教はBC463年インドに生まれたガウタマ・シッダールタにより創始され、BC4~1世紀に経典化が進みました。AD紀元前後に至ってサンスクリット語の大乗仏典が編纂され、AD2世紀には大乗仏教として中国にも伝播しています。
②ヒンドゥー教はインドやその周辺の庶民信仰が受け継がれて、BC4世紀頃にインダス川周辺で原型が形成され、AD2世紀にグプタ朝において発展し定着しました。ヒンドゥー教聖典群プラーナは、AD3~14世紀の間に成立したものと推定されています。
③キリスト教はBC4年、ユダヤに生まれたイエスが創始し、AD3~5世紀に新約聖書として文書化が進みました。
④イスラム教はAD570年頃アラビア半島に生まれたムハンマドを開祖とし、AD650年にコーランとして文書化されています。
②ヒンドゥー教はインドやその周辺の庶民信仰が受け継がれて、BC4世紀頃にインダス川周辺で原型が形成され、AD2世紀にグプタ朝において発展し定着しました。ヒンドゥー教聖典群プラーナは、AD3~14世紀の間に成立したものと推定されています。
③キリスト教はBC4年、ユダヤに生まれたイエスが創始し、AD3~5世紀に新約聖書として文書化が進みました。
④イスラム教はAD570年頃アラビア半島に生まれたムハンマドを開祖とし、AD650年にコーランとして文書化されています。
こうしてみると、4大宗教は概ねBC5~AD6世紀頃に創始されていますが、文書として経典化され始めたのはAD1~7世紀であり、AD5世紀頃からの農業後波を立ち上げる原動力となったものと思われます。
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