総期待肥大値が2030年代に1億2800万人ラインを割ると、その後は人口容量に徐々に余裕が出てきます。私たちの生活意識にも、すぐには無理としても、少しずつゆとりが広がっていきます。
その結果、一貫して落ちていく普通出生率が底を打って上がり始め、あるいは一貫して上がっていくはずの死亡率が逆に下がっていく、という可能性が生まれてきます。
具体的にいえば、2030年から2110年の間に、普通出生率と普通死亡率が、ともに1960年代の水準までに戻ると仮定すると、出生数と死亡数は逆転し、人口が増加に転じることも予想できます。
こうした展望によって、いつごろから人口増加が可能になるのか、大ざっぱなシミュレーションを試みてみましょう。仮定となる条件は、次のようなものです。
①1960年代に総期待肥大値が1億2800万人台を超えたころから、普通出生率は下がり、普通死亡率は上がるという傾向を見せ始め、これはほぼ現在まで、50~60年間続いています。
②そこで今度は、総期待肥大値が1億2800万人台を割った2030年から80年後の2110年に、普通出生率は1960年代の水準を回復し、普通死亡率は1960年代の水準まで落ちていくと仮定します。
③これを前提に、予想普通出生率と予想普通死亡率の双方に、1980年と2110年を結ぶ2次曲線を想定してみますと、予想普通出生率と予想普通死亡率は、それぞれ下図に示したような曲線となります。
④図を見ると、2075年頃に普通出生率が普通死亡率を追い抜いていますから、その後はその差だけ人口は増加することになります。両者の比率から実数を算定すると、総人口は2070年代に底を打って、80年頃から再び上昇していきます。
その結果、一貫して落ちていく普通出生率が底を打って上がり始め、あるいは一貫して上がっていくはずの死亡率が逆に下がっていく、という可能性が生まれてきます。
具体的にいえば、2030年から2110年の間に、普通出生率と普通死亡率が、ともに1960年代の水準までに戻ると仮定すると、出生数と死亡数は逆転し、人口が増加に転じることも予想できます。
こうした展望によって、いつごろから人口増加が可能になるのか、大ざっぱなシミュレーションを試みてみましょう。仮定となる条件は、次のようなものです。
①1960年代に総期待肥大値が1億2800万人台を超えたころから、普通出生率は下がり、普通死亡率は上がるという傾向を見せ始め、これはほぼ現在まで、50~60年間続いています。
②そこで今度は、総期待肥大値が1億2800万人台を割った2030年から80年後の2110年に、普通出生率は1960年代の水準を回復し、普通死亡率は1960年代の水準まで落ちていくと仮定します。
③これを前提に、予想普通出生率と予想普通死亡率の双方に、1980年と2110年を結ぶ2次曲線を想定してみますと、予想普通出生率と予想普通死亡率は、それぞれ下図に示したような曲線となります。
④図を見ると、2075年頃に普通出生率が普通死亡率を追い抜いていますから、その後はその差だけ人口は増加することになります。両者の比率から実数を算定すると、総人口は2070年代に底を打って、80年頃から再び上昇していきます。
こうしてみると、日本の人口は減り続けるのではなく、現在のまま推移したとしても、70~80年後には再び増加してくる可能性がある、といえるでしょう。
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