しかし、人為的抑制装置の方は、人口容量の制約が次第に目立ち始めた1980~90年代から強まってきたものの、2005~2008年に人口増加がピークを過ぎて容量に幾分ゆとりが見え始めると、今度は逆に弱まるという動きを見せています。
●例えば増加抑制装置の一つ、人工妊娠中絶件数は、1950年代以降一貫して減ってきたトレンドが、1999~2003年ころに上昇し35万人に近づきましたが、その後は再び減少傾向に移り、2012年には20万人を割っています。
●減少促進装置の一つ、自殺数は1998年ころから急増し、その後10年間はほぼ3万人ラインを続けてきましたが、2010年以降は次第に減少し始めています。
私たち日本人は、1980年代から2000年代前半にかけ、人口容量の制約の強まっていく中で、意識的に増加抑制と減少促進を強めてきました。
しかし、2000年代後半から制約が幾分薄まってくると、今度は抑制装置もまた少しずつ緩め始めているものと思われます。
0 件のコメント:
コメントを投稿