2015年4月4日土曜日

生存能力も低下し始めた!

生物的抑制装置では、「生殖能力の低下」とともに「生存能力の低下」も始まっています。

日本列島の住民を一つの個体群と考えると、すでに死亡数の増加が始まっているのです。

死亡数・死亡率が上昇している
死亡数は、1950年代後半から70年代までは70 万人前後で推移していましたが、1980 年代から増加傾向に転じ、1990年以降は80 万人台、1995年以降はほぼ90 万人台となり、2003 年に100 万人を超え、2007 年に110 万人、2011 年以降は120 万人台となっています。


このため、総人口に対する死亡率も、1950年の10.9‰から1979年に6.0‰で最低を記録した後、上昇に転じ、2003年に8‰を超え、2013年にはすでに10.1‰に達しています。毎年100人に1人が亡くなっているのです。

平均寿命の伸びが縮小している
この背景には平均寿命の伸び悩みがあります。日本人の平均寿命は、1950年の男59.57歳、女62.97歳から、1980年の男73.35歳、女78.76歳、2010年の男79.55歳、女86.30歳を経て、2013年には男80.21歳、女86.61歳と、男女ともに80歳を超えています。



これをみると、順調に伸びているようですが、伸び率をみると、すでに低下に移っています。平均寿命の年間伸び率は、1950年代前半の男1.32%、女1.47%から、1970年代前半の男0.69%、女1.59%、1990年代前半の男1.12%、女1.23%を経て、2010年代前半に男は1.28%とやや回復しましたが、女は1.12%と徐々に低下しています。女性がリードしてきた平均寿命にも、今や翳りが見えてきました。


現代文明の作りだした人口容量のもとで、これまで順調に伸びてきた平均寿命にも、そろそろ限界が見えてきたのでしょう

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