ツイッター社の買収で注目を集める、アメリカ・テスラ社の最高経営責任者イーロン・マスク氏が5月7日、彼のツイッターに「日本が消滅する」とすると投稿し、大きな反響をよんでいます。
この論理で言えば、「イギリスもアメリカも消滅する」「人類が消滅する」ということになるのではないであしょうか。
しかし、「消滅する」というのは、人口減少が遅れ、成長・拡大的経済が続くアメリカの経営者の、いかにも現状膠着的な見方だと思います。まことに僭越ながら、当ブログの人口波動説の視点から評価してみましょう。
●日本はいずれ存在しなくなるだろう。・・・× ●世界の人口は崩壊に向かって加速している。・・・? ●対策の1つは、人口減少による労働力不足を補うヒト型ロボットだ。・・・〇 |
なぜこのように評価したのか・・・それについては追い追い述べますが、より長期的な視点に立てば、人口は減少を続けるものではなく、増加に転じる可能性を十分持っています。
問題の核心は減少ではなく、減少から増加への切り替えをいかに進めるか、なのです。
それはともあれ、世界人口が減り始めるのは予想よりずっと早く、前回述べたように2040~50年代と思われます。
大州別、国別に見ると、すでに人口減少が始まっており、その傾向が次第に広がりつつあります。
筆者の別のブログでは【世界の各国で人口が減り始める!】(2020年10月7日)と題してすでに述べていますが、改めて修正版を挙げます。
まずは大州別の人口動向を、国連の人口予測(2019年低位値)により展望します。
①世界人口の総計は2054年にピークに達し、以後は減少していきます。 ②最大の大州であるアジアは2039年をピークとして、2040年代から減っていきます。 ③ヨーロッパは2020年、南アメリカは2041年、北アメリカは2048年、オセアニアは2077年にそれぞれピークに達し、以後は減っていきます。 ④アフリカだけは伸び続けますが、それでも2096年にはピークを迎えます。 |
以上のように、21世紀の世界では、地球上の大半の地域が前半の間にピークを迎え、それ以降は減少していくのです。減少すれば、消滅するのでしょうか?
それぞれの国家としてはどうなっていくのでしょう。次回に展望します。
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