互酬制の歴史をさまざまな先駆者の業績を辿りつつ、おおまかに振り返ってきました。
そこから見えてきたのは、【Global・レシプロシティーの条件を考える!】で示したように、互酬制の未来に関する、次のような検討事項でした。
❶知縁関係の再生、❷互助精神の再生、❸互助内容の集中化 |
これらの事項を、グローバル・レシプロシティーの構造に採り入れるにはどうすればいいのでしょうか。
このブログではすでに【グローバル・レシプロシティー・・・構築プロセスを考える!】で、大まかな手順を思考していますので、その中に上記の条件を導入するとすれば、次のような検討が求められるでしょう。
「AI技術を活用したGR実践基盤の構築」では、「地球民一人一人が自主的に参加できる、国境を越えた互助組織の構築」を目ざしますが、それには次のような対応が求められます。
⑴AI技術によって、グローバル・ネットワーク上に、年齢・性別・職業・趣味・嗜好などを共有する交友関係やグループを形成する。 ⑵その関係をデジタルからアナログへ広げるために、ギフト交換や旅行などによって直接交際を促進する仕組みを創る。 ⑶こうした相互関係の強化によって、地球上で同時代に生きている個人同士の共感と信頼を強めていく。 |
そのうえで、「互酬団体の構築」では、地球単位のGRを構築していく前提として、まずは国境を越えた、幾つかの互酬団体の設立が期待されますが、これにも知縁関係と互助精神の再生を以下のように配慮しなければなりません。
⑴ネットワーク上で形成された交友関係やグループなどが、互いに助け合う仕組みを取り入れられるよう、新たな制度を思考し創設する企画組織を、これまたAIを駆使して創り上げる。 ⑵この組織では、まずは緊急時や困惑時などに物資や資金などを支援する仕組みを提案し、徐々にレベルを上げて、財源の多様化を図りつつ、ベーシックインカムの互酬関係を提案する。 ⑶企画組織は、こうした制度をさまざまなネットワーク・グループへと勧め、寄付行為や遺贈行為を促進していく互酬団体を形成する。 |
以上のような対応で、最初にそれぞれが自ら互酬関係を創り上げるグループを、グローバル・ネットワークの上に形成し、続いて「互助内容の集中化」に向かって、デジタル通貨、電子マネー、仮想通貨などを統合する貨幣基準を設計していくことが求められるでしょう。
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