2023年6月28日水曜日

人減3ケース:世界ランキングではどう変わるか?

国立社会保障・人口問題研究所が2023426日に発表した新・将来人口推計では、100年後の2120年、日本の人口は、高位値では7203万人、中位値では4973万人、低位値では3483万人まで減っていく、と予測されています。

この3つの推計値について、幾つかの視点から考えてみましょう。

世界の国別ランキングでは、どのあたりに落ち着くのか。



20234月の国別ランキングで比較すると、現在の12位から2120年には、

高位値7203万人で20位のタイ

中位値4973万人で29位の韓国

低位値3483万人で43位のウズベキスタン

のあたりにまで落ちていきます。


外国人在留者の数はかなり増加する。



2120年の外国人在留者の数、および総人口に占める比率は、

高位値7203万人のうち1205万人:16.7

中位値4973万人のうち850万人:17.0

低位値3483万人のうち612万人:17.5

といずれのケースでも17ほどになるよう仮定されています。


外国人の受け入れ比率は世界の10位以内に上がる。



急増する外国人の受け入れ量を、主要国の外国人移民受け入れ状況(2019)と比較してみると、2120年の日本では、高位値(16.7%)、中位値(17.0%)、低位値(17.5%)とも17%前後であり、受け入れランキングでは10位以内に入って行く。

 

以上のように、今回の人口新推計では、国別人口ランキングを大幅に落とすとともに、外国人在留者を増加させることで減少率を抑制し、多民族国家への移行を示唆しているといえるでしょう。

世界中の各国で人口急減が進む時代に、これほどの受け入れが果たして可能になるものでしょうか。もし可能となったとしても、純血主義の高いわが国で、急激な受け入れを順調に推進できるものなのでしょうか

そのあたりが今後、大きな政策課題となっていくと思われます。

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