ポストコロナの時代をポストコレラ(黒死病)の時代をモデルにして、大胆にも予測しようとしています。
5月以来ほぼ半年の間、中世社会の構造とその限界状況を眺めてきましたが、それはポストコレラの特性を抽出するためでした。永々とお待たせしましたが、いよいよポストコロナの展望に入ります。
今回から試みるのは、中世末期(ラストミドル)をモデルにして、ポストコロナ、つまり近代末期(ラストモダン)の社会構造を展望することです。
(ポスト、ラストの使い分けについては、次回のブログをご参照ください。)
世界の人口波動で比べると、下図に示すように、農業後波の下降期がラストミドルであり、工業現波の下降期がラストモダンに相当します。
これは超長期の視点から、人類の辿ってきた5大波動のうち、一つ前の農業後波と現代の工業現波の、それぞれの最終段階を比べることを意味しています。
こうしたアナロジーによって、次のような展望が可能になります。
ラストミドルの約80年間は、すでに述べたように、社会的混乱と社会的革新が並行的に進行した時代でした。 その結果、新たに生み出された時代識知によって、工業現波(工業前波)という、新規の人口波動が蠢き始め、やがて近代という社会構造が創り上げられました。 これをモデルとすると、 ラストモダンの約100年間もまた、社会的混乱と社会的革新が並行的に進行する時代になると思われます。 その結果、新たに生み出される時代識知(多分、統合的科学?)によって、工業後波という、次の人口波動が蠢き始め、22世紀型の社会構造が創り上げられていくでしょう。 |
以上の視点に基づき、ポストコロナがいかなる時代になるのか、多面的に展望していきましょう。
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