新仮説の3番めは「農業前波」の検証です。
前回の【➀温寒交互➔➁自然言語➔➂ミソロジー】に続いて、今回は【➃粗放農業文明(農耕、牧畜)➔➄生産主体(同族集団・地縁集団)➔農業前波】というプロセスを確認していきます。
➃粗放農業文明(農耕、牧畜)の誕生
自然言語の進展で、人類はアニミズムで捉えていた「霊魂・霊力」、つまり「動いているもの全ては、意志や感情を持つ主体である」という現象を、「人格」という観念で受け止め、「神々」という言語で表現するようになりました。これこそ「ミソロジー」という時代識知です。 ミソロジーが広がるにつれて、人類は「自然環境=神々」に対し、より積極的に働きかける、さまざまな行為の可能性や、その影響などをお互いに語り合うようになりました。 その結果、人類は周囲の自然環境を最大限に利用して、循環的な農耕や定着的な牧畜などを継続的に実施し始めました。 神々の持つ自然エネルギーを、農耕・牧畜へ最適に転換させることで、より多くの人間が生きられる人口容量が創り上げられたのです【自然言語とミソロジーが農業前波を創った!】。 |
➄生産主体は同族集団・地縁集団
自然言語には、「内言語:個人内言語」と「外言語:交信用言語」の両面があり、両者の相互的な発達が言語能力を向上させると、人類の集団化を促しました。 同時に、特定の「ミソロジー=神話=文章」を一定地域の人々が共有すると、個々人の次元を超えた、人間の集団が自覚され始め、共同して生活活動や生産活動へと向かうようになりました。 その結果、血縁集団は同族集団へ、村落集団はより大きな地縁集団へと、多様な人間集団が形成されるとともに、人類はさまざまな自然環境へ積極的に関わり始め、環境そのものを巧みに利用する自然農耕文明を生み出しました【ミソロジーが自然農耕文明を創った!】。 |
以上のように、自然言語とミソロジーの進展が、自然系エネルギーをさまざまな要素間に循環させる粗放農業文明と集団生産体制を創り上げ、約2億600万人を上限とする農業前波を形成していきました。

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