2026年1月5日月曜日

的中し始めた未来予測

謹賀新年、本年もよろしくお願いします。

新たな年が始まりましたので、「言語生成・新仮説」を一休みし、「10年前の予測がどこまで的中したか」について、しばらく述べさせていただきます。

先日、拙著の読者のお一人から「この本で予測されている事象は、ほとんど当たっている」とのメールを頂きました。2016Kindle版で上梓した『平成享保 その先を読む:人減定着日本展望』という著作です。

「まさか、そこまでは・・・」と読み直しつつ、現況に照らしてみると、なるほど幾つかの事象で予測した事態が起こっています。

どれほど当たっているのか、2016年に予測した事項(同書・第3章・図表33)と2026年の現況を突き合わせてみると、次表のようになります。 

6つの予測項目は、人口波動・農業後波飽和~下降期(詳細は後述)の変動事象から推定したものですが、主な対応事象をとりあえず述べておきましょう。 

①気候変動・・・予測「異常気象が増加し、生物相の変化などで農業・漁業への影響が急増」➔現況「温暖化・異常気象が農業・漁業に影響し、生産量減少で供給不足へ」

100年戦争・・・予測「中近東の紛争が継続し、2020年代には米中戦争勃発も予断できない」➔現況「中近東はもとより、世界各地に紛争が広がり、台湾情勢をめぐって米中対立が浮上」

③伝染病流行・・・予測「抗生物質が全く効かないスーパー耐性菌などによる感染症の拡大で、2050年には世界中で年間1000万人が死亡」➔現況2019年に始まった新型コロナウイルス感染症は鎮静化せず、2025年末までに死亡者は710万人へ(WHO統計)」

④新政権誕生・・・予測「アメリカ合衆国が弱体化し、ヨーロッパではEUもまた解体危機に瀕し、世界各地で強力な右派政権が次々に登場」➔現況「アメリカではトランプ政権の成立国際・国内状況が混乱し、ヨーロッパでは右派政権の増加でEUも動揺

⑤世界経済・・・予測「グローバル化の進展で経済活動が活発化した新興途上国も、2050年に近づくと、労働年齢人口の伸び低下などで成長率が鈍化し、世界経済は減速」➔現況「コロナ禍の影響を乗り越え、短期的にはやや回復したものの、長期的には低迷の時代へ突入」

⑥新文化・新思想・・・予測「人口飽和化の進展とともに、ラストモダン思想が萌芽」➔ 現況生成AIの爆発的な進行で、情報処理や生産方式が変貌し始め、国家を超えたワールドベーシックインカムのような、新たな社会構想が萌芽」

こうしてみると、10年前に予測した事象は概ね当たり始めている、といえるのではないでしょうか。

筆者もまた未来予測に関わって半世紀、さまざまな予測手法を試みてきましたが、なんとか的中する方法に近づけたようです。

なぜここまで当たったのでしょうか。詳しい経緯について、次回から述べていきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿