12,800万人という人口容量の下で、少しでも人口を回復させるには、どうすればいいのでしょうか。
人口を回復させるためには、人口減少の真因である「人口抑制装置」の作動を弱めることが必要です。
すでに述べたように、1960年代以降、現代日本の人口集団は人口容量が満杯に近づくにつれて、人口抑制装置が徐々に作動させてきました。
その結果、一方では出生数が抑制され、他方では死亡数が増加するという、いわゆる「少産・多死化」が進み、人口は停滞から減少へと移行しました。
この抑制装置は一度作動すると、人口構造の中に組み込まれてしばらくは持続し、容量が満杯となった後もなお続いていきます。
このため、現代日本の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の推計のように、21世紀中は回復しない、と予測されることになります。
しかし、今後は人口の減少に伴って、人口容量に少しずつゆとりが生まれてきます。
もしこれを活用できれば、もう少し早く人口を回復させることも可能になるのかもしれません。
ゆとりを利用して、人口抑制装置の作動を少しでも弱めることができれば、その分、人口には回復する可能性が高まってくるということです。
どの程度ゆとりが生まれてくるのか、おおまかに計算してみましょう。
①人口容量は1億2000万人です。
②人口予測値は国立社会保障・人口問題研究所・2017年推計・中位値とします。
③人口容量(1億2000万人)を各年の人口で割ったものが余裕値となります。
とすると、余裕値は、下図に示したように、現在(1.0)に比べて、2067年には1.5倍、2094年には2.0倍になります。
人口を回復させるためには、人口減少の真因である「人口抑制装置」の作動を弱めることが必要です。
すでに述べたように、1960年代以降、現代日本の人口集団は人口容量が満杯に近づくにつれて、人口抑制装置が徐々に作動させてきました。
その結果、一方では出生数が抑制され、他方では死亡数が増加するという、いわゆる「少産・多死化」が進み、人口は停滞から減少へと移行しました。
この抑制装置は一度作動すると、人口構造の中に組み込まれてしばらくは持続し、容量が満杯となった後もなお続いていきます。
このため、現代日本の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の推計のように、21世紀中は回復しない、と予測されることになります。
しかし、今後は人口の減少に伴って、人口容量に少しずつゆとりが生まれてきます。
もしこれを活用できれば、もう少し早く人口を回復させることも可能になるのかもしれません。
ゆとりを利用して、人口抑制装置の作動を少しでも弱めることができれば、その分、人口には回復する可能性が高まってくるということです。
どの程度ゆとりが生まれてくるのか、おおまかに計算してみましょう。
①人口容量は1億2000万人です。
②人口予測値は国立社会保障・人口問題研究所・2017年推計・中位値とします。
③人口容量(1億2000万人)を各年の人口で割ったものが余裕値となります。
とすると、余裕値は、下図に示したように、現在(1.0)に比べて、2067年には1.5倍、2094年には2.0倍になります。
これに伴って、人口抑制装置も作動を緩め、人口にも回復の可能性が生まれてくるはずです。
21世紀の前半にはまず無理でしょうが、後半になればある程度の回復が予想できます。
それには何が必要なのか、幾つかの条件を考えていきましょう。
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