2025年9月3日水曜日

言語生成論・新仮説へ挑戦します!

言語の起源・進化論4カ月にわたって検証してきました。

解剖学、脳科学、生物学はもとより、哲学、言語学、考古学、心理学、人類学など、さまざまな分野の研究者の成果を、ひととおり確認してきました。

言語の発生過程やその進展過程などについては、数世紀の間に各分野の研究者諸賢はユニークな成果を展開しておられ、多くの知見を得させていただきました。

だが、その一方で、分野別、専門別の視点にはやはり限りがあり、言語という人類の共通基盤については、より全体的な視点が必要ではないか、とも感じました。

そこで、いささか不躾ながら、筆者独自の視点から「言語生成論」の「新仮説」を提案したい、と思うようになりました。

新仮説とは、筆者の主張する「生活世界構造図」の「言語6階層説」をベースに、より広い視点から「言語の起源・進化」を検討するものですが、基本的な視点は次の3つです。

「言語」という識知装置を、「五感の捉えた感覚を識知に置き換える、認識的な手段」と考えて、「音声」や「文字」はもとより、「動作」「形象」「記号」の、5つの装置に押し広げて考察していきます。

5つの装置が感覚から理性に至るまで、つまり「身分け・識分け・言分け・網分け」の各次元でどのように変化してきたのか、を考えていきます。

その結果として生まれてきた、6つの言語次元、つまり深層言語・象徴言語・表象言語自然言語を改名)・交信言語・思考言語・観念言語の各言語について、それぞれの特徴、関連、進展過程などを明らかにしていきます。

以上のような検討によって、5つの言語装置が人類の歴史上、どのような時点で生まれ、どのように関わり、どのように進化してきたのか、を推察していきます。

最終的な目標としては、このような言語進化がいかなる時代識知を生み出し、新たな技術の開発によって、5つの人口波動を形成していったか、を考えていこうと思います。