地球の人口容量が限界化した背景を考えています。
容量側の要因に続いて、個人容量の拡大について考えていく予定ですが、その前に各国別の人口ピーク時点を、国連の2019年予測値から2022年予測値に変更して、国々の動向を確認しておきましょう。
①10億人以上を誇る国々では、中国が2021年、インドが2045年と、ともに2050年より前にピークを迎えます。 ②1~5億人の国々でも、日本が2009年、ロシアが2019年、ブラジルが2037年、インドネシアが2038年、アメリカが2040年、バングラディシュが2046年と、各大陸の主要国が2050年より前にピークとなります。 ③ヨーロッパでは、ロシア、ウクライナ、ポーランドなどの東欧諸国、ギリシャ、イタリアなどの南欧諸国が、すでに2020年前から人口減少を始めています。ドイツ、スペインもすでにピークを迎えており、フランス、オランダ、イギリスなども2025年ころから減少に入る見込みです。少子化対策などで高く評価されているフランス、オランダなども、2025年前後から減少に入る見込みであり、出生率の改善だけでは減少は止められません。 ④東アジアや東南アジアでは、日本、韓国、中国がすでに人口減少に、ベトナム、ビルマ、インドネシアなどが2030年ころから、カンボジアやマレーシアも2040年ころからそれぞれ減少していきます。 ⑤南アメリカでは、ブラジルやコロンビアが2030年代に、アルゼンチンやペルーも2040年ころから人口減少に向かいます。 ⑥北アメリカでは、メキシコが2030年代から、アメリカ合衆国が2040年から、そしてカナダが2050年代から、それぞれ人口減少に向かいます。 ⑦南アジアでは、スリランカが2027年、イランが2040年、トルコ、インド、バングラデッシュなどが2040年代から、それぞれ減少に入ります。その後2070年を過ぎたあたりから、パキスタン、イラクなどが減少していきます。 ⑧オセアニアでは、ニュージーランドが2040年代に、オーストラリアが2060年代後に、それぞれピークに達します。 ⑨アフリカでは、南アフリカ、アルジェリアなどが2040~50年代に、エジプト、エチオピアなどが2070~80年代に、ナイジェリア、スーダン、コンゴなどが2080年代から、それぞれ人口減少に入ります。 ⑩2050年以降にピークを迎える主要国は、エジプトが2070年、パキスタンが2072年、エチオピアが2084年と、南アジア、アフリカの国々です。 |
こうしてみると、国連予測の最低値では、主要な先進国はもとより、人口大国の中国やインドもまた、今後20年ほどの間に人口減少を迎えることになりそうです。
人口ピーク時の順番は、先進➔後進の順序を示しているのかもしれません。
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